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記憶のおいしいを求めて「和心とんかつ あんず」銀座三越

12月始めの土曜日午後4時半、銀座。

お昼からの用事をもろもろ終え、早めの夕飯をとって帰ることにする。そこそこ疲れていたのもあってスタンス的には、「何でもいいから、とにかくビール」。

手っ取り早く百貨店の上層階に行ってみるかという話でまとまったところで、夫がぽつりと

「あそこの漬け物がおいしかったんだよなあ」

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銀座三越11階の「和心とんかつ あんず」。4時45分に店の受け付けボードに名前を書き込み、入れたのは5時15分ほど。たしかに師走という言葉がふさわしい賑わいのある銀座だったが、正直、この時間でも数組待ちには驚かされた。

ちなみに隣の蕎麦屋にもかな~り心惹かれた。メニューにお酒が進みそうな肴3点セットがある。

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しかし今回は夫の記憶にある漬け物を食べてみたいのと、期間限定かつメニューに心を決めた。

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お茶とともに、件の漬け物が卓に置かれる。

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切り干し大根の醤油だれ漬け。パリパリとした歯ごたえと、甘めの味付けでご飯に合う。もちろんビールにも合うが、日本酒や焼酎に合わせたい。

夫は仕事合間のひとりランチでこの漬け物を食べたことがあったらしい。たしかに一度食べたら忘れられない、華のある味だ。

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触れる指先がちょっと痛くなるくらい、キンキンに冷やされた生ビール。口当たりが柔らかい気がするのは、泡の立て方がいいのか、はたまた銅のタンブラーがいいのか。

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極細千切りのキャベツが届く。卓上に備えつけの白いドレッシングが妙に病みつきになる美味しさで、ついつい食べ過ぎてしまう。

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本日のメイン、きのこたっぷりのロースかつ鍋膳。ご飯は白米と穀米から選べる。

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ぱっと目をひく小ねぎの緑と、大根おろしの白。醤油ベースの濃い色の餡にはきのこがたっぷりと沈んでいる。

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大根はかなり粗めのおろしで、米つぶくらいの大きさがある。辛さや苦味はほとんどなく、醤油ベースの餡と相性抜群。

主役のロースかつは肉厚でガツンとした食べごたえ。身がぎっちりしている感じに、餡で柔らかくなった衣のとろっと感。おろしときのこの具材感たっぷりの餡だけでずっと呑めそうだ。

何かと入り用の師走で今回は我慢したが、つぎはドレッシングと切り干し大根を買って帰りたい。